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STORY 05

「目標を叶えるための手段」がプログラミング

高校2年生 金澤 英明さん

Profile

プロフィール

吹奏楽と文芸部を兼部する傍ら、プログラミングもおこなう。
趣味は手芸と裁縫で、祖母の家にある足漕ぎミシンで洋服をつくることも。

Work

作品

  • 楽器に入る息の見える化
    演奏が上手な人の息の入れ方を分析するシステム

Index

エムセップ イノベーションラボのサポーターとの出会い

群馬県が実施している「群馬デジタルイノベーションチャレンジ」がきっかけです。
また、上毛新聞社が開催している「始動人インキュベーション」でペリテックさんとマッチアップしてからは本格的にサポートしてもらっています。

思い入れのある作品

「楽器に入る息の見える化」が初めての作品なので思い入れがあります。フルートなど横笛系の楽器に入る息がどこにあたるのかを記録して、演奏がうまい人の息の入れ方と、そうでない人の息の入れ方を分析するアプリです。

制作の背景

吹奏楽部は発表前になると21時とか22時まで残って練習をするので、生徒と顧問の先生の負担になっていました。そこで経験値を少しでも多く埋めるような、効率的な練習ができればいいなと思って制作を始めました。

制作のプロセス

「楽器上手くなりたい」という目標があったので、そのためにはまず何が必要か?ということを考えました。その結果、息がどこに入ってるかが分かればうまくなるのではないかと考え、そのために息を録音するものを作ろう、次は録音した息を分析しよう、録音だけだと意味がないから、その情報を分析するためのアプリをつくろう!とゴールから逆算して計画を立てました。今回は「目標を叶えるための手段」としてプログラミングをつかいました。

苦労したこと・こだわったこと

こだわったのは、センサーです。録音用と、息の分析用の2種類のマイクを使用していますが、特に分析用のマイクは苦労しました。息の力って弱くて全然反応しないんですよ。そこでいろんなセンサーとか試してみて、最終的に、一番小型で扱いやすく、条件に適したものを手探りで見つけることができました。
また、今回初めてCADで3Dデータをつくりました。複雑なフルートの形を再現することに苦労しましたが、サポーターに手伝ってもらって、なんとかつくることができました。

作品が与える影響

今回のような作品が世に出ていくことで、芸術などのまだデータ化が進んでいない分野が発展するのではないかと思っています。
最近はAIでイラストを描かせるとかが増えてきたんですけど、ただ描かせるだけではなくて、絵がうまくなる方法とか、そういったことにデータ化の技術が浸透していったり。楽器とかでも、打ち込み音源だけではなくて、吹き手側がどうやったらうまくなるとか、そういう面にもデジタルの波が及んでくれるといいなって思います。

今後の展望 Outlook

将来は音楽系にかかわるエンジニアとかになりたいです。
もっと楽器や文芸などのデジタルが進行していないところに、デジタルが関係していったら面白いなあって思います。デジタルに頼りきりになるのではなくて、もっとデジタルと絡んで新しいものができていく、みたいな。